夏こそ、赤外線写真。。。

カオスに溢れた世界を叩き出す…

1〜2ヶ月程前より、挑戦を始めました赤外線写真…
それ迄、光の中に閉ざされた沈黙が突如雄弁に語り出し、
一気にカオスな世界を叩き出す、この何ともドラスティックな世界。

日常の風景が一変し、写真を眺めていると、
何とも不安な心持ちになって来る辺りが実に不思議です。

赤外線写真を撮影するため、ボクはレンズにIRフィルターを取り付けています。
※ IRフィルター : 赤外線のみを透過させ可視光線をシャットアウトする特殊フィルター。

なんでも赤外線撮影の場合、通常の可視光線でピントを合わせた際と、
ピントの位置が一致しない事があるらしく、そんな訳で可能な限り絞り値を小さくし、
被写界深度を深くした状態で撮影する事が肝要であったり等々、中々奥が深いです。

また、現像に至っても相当に手を入れてやらねばならず、
ボクの場合はPhotoshopを使用しておりますが、
まずRGBカラーをLabカラーに変換の後、チャンネルを使いabを選択の後、階調を反転。
その後再びRGBカラーに戻し、レイヤーで各項目を調整し、等々。
とにかく現像の準備段階に至るまでが少々複雑でありまして、
その手順を忘れない為にも、1〜2枚/日は、その操作を行う事にしておりまして…

日差しの強さと、影のコントラストが強い夏こそ、赤外線写真には格好の時期であるらしく、
この夏は、積極的にそんなカオス的な風景を狙って行こうと思う次第です。