随花 應花… 習作
花の心
スタジオに籠り、光の在処を決め、そして花に対峙する時にいつも思う。。。
『さて、この花の一体何を撮れば良いのか…….』 と。
スタジオには、それこそ光と影しか無く、ましてやボクのスタジオの背景や床は黒一色のみ。
花の色の艶やかさや、その佇まいの美しさ、そして可憐さだけを撮るのあれば、ライティングを華やかにして、レンズを絞れば良いのであるが、それではカタログ的な写真となってしまい、どうやら当の本人に取っては、それでは全く不満らしい。。。
目的意識も、目標も持たずに、こうした状況の中に自ら進む辺りが、そもそもの間違いなのであろうが、そこから先に待ち構える世界は、完全に表現者としての世界である訳で、これは、いささか登るべき山が高過ぎる様な気がしてならない。。。
何度かのスタジオでの花の撮影を通じ感じた事は『花の心』。花として生まれた彼女達の、その時の心情を、写真を通じて表現する事が、目下の所、私の思い付く精一杯のテーマであるが、、、
さて、挑むのか……………